機能美が溢れる家 羽島郡A様邸

用途	   専用住宅
所在地	   岐阜県羽島郡
構造	   木造2階建
敷地面積   233.65m²
延床面積   101.81m²
竣工	   2022年12月
ホームページをご覧になりご興味を持たれ、計画がスタートした。土地はご購入済みで3区画分譲地の一番奥。
ご夫婦の希望も明確で、ご主人様は「プライベートな土間空間でご友人を招いて語らいたい。」奥様は「大きなリビングの窓を通して、庭と植物を眺めながら暮らしたい。」であった。
At Hearthの設計コンペにより4つのプランが提出されたが、ご夫婦が選ばれたプランはご夫婦のご希望を満足したうえ、軒の先端ラインが斜めになっている独特のデザインであった。この軒の斜めは決して奇をてらっただけのアイデアではなく、軒の出幅が深いと望ましい部分(玄関ポーチとウッドデッキ部)は深くとり、そうでない部分は一般的な出幅に連続でつながっているアイデアであった。尚、2階に関しては袖壁の長さを東西で長さを変えることで、東は短く朝日を取り入れ、逆に西は長く西日を遮る目的になっている。また、通常の軒先には斜め(高低差ある)の軒樋を設置するが、このアイデアだと必然的に先端に高低差が生まれ軒の先端に平行に雨樋を設置できる。そして玄関ポーチの先端部分や南の犬走り先端部分もこの軒先ラインと同じで斜めに設定されている。エクステリアについてもLDKの南に大きな庭を設け、その庭を囲むようにL型で駐車場が設けてあり、車の方向転換にも対応している。尚、境界ブロックを斜めにカットしてあるが、駐車場から出る際に車のサイドが当たることを避ける目的であり、奥様のアイデアから生まれた。
玄関ドアを開けるとエントランスクロークとの境の壁に化粧パネルが設けてある。これは「木材の端材等で組み合わせたパネルを設けたい。」と言われたご夫婦のご希望を形にしたものであり、数枚はご家族皆さんで貼っていただいた。LDKの内部にも化粧で木材が多用してあり、高さ2.4Mの大きなサッシと相まって明るく温かみのある空間になっている。各所にご夫婦のご希望がちりばめられた、意味のある『斜め』をはじめ、機能美に優れた素敵なマイホームが出来上がった。

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